お着物お直し事例  ◆地直し◆



さて、今回ご紹介するお直しは地直しの作業です。
お着物のケアは早目が大事ですが、デリケートな絹は気付くと染みが変色してしまっていた・・・なんてことになりかねません。

そんな時も諦めないで下さい。
当工房では、そんな黄色くきつく変色してしまった染み(黄変・・・染みが付いてから日数が経過し生地自体も変色してしまったもの)も『地直し』という作業で見事にお直しいたします。

作業工程といたしまして簡単にご説明差し上げると、

1、薬品で黄ばみとお着物の地色を抜きます
2、その後数種類もの色の染料を混ぜ合わせ、お着物の地色と全く同じ色の染料をお皿に作り出します
3、筆を使いその部分をその染料で塗っていき仕上げます

という工程になります



染み抜きといいますより地直しと呼ぶ、高度な技術と大変な手間のかかる作業です。

早速、その地直しをし、蘇ったお着物をご紹介いたします

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↑まず始めの写真はお直しする前の着物です。↑



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↑この写真は、染み箇所に薬品を塗り、蒸気コテにて熱を加えてきつい黄ばみ(黄変)を抜いているところです。↑




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そして次の写真は、黄ばみと一緒に抜けてしまった地色を、色合わせをし、作り出した染料で筆を使い
色をかけているところです



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↓『こんなに綺麗になりました^^』↓
色を掛けて出来上

がった状態です。
最初の染みの箇所がどこか見分けも付かないくらいに仕上がりました。

 ↓こちらが、お直し後↓ 

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  ↓ちなみにお直し前です↓

PICT0117.jpg




このように薬品にて黄ばみを抜き、色を掛けて染みをお直しする方法を地直しといいます。
地直しには色合わせの技術が必要となります。
完璧な色合わせを習得するには、色の勉強を含め、長年の修行を積むことが必要です。

当工房では、丸洗いや洗張り、お仕立ての他に技術が必要となる難しい染みのお直しなどにも力をいれております。

つい先日も、『他店のどこに出しても直らず、無理だと断られ諦めていた・・・』とおっしゃる大切な代々のお着物も上記のような方法で、お直しし綺麗に蘇り、再度袖を通していただける状態にさせていただきました。

大変感激していただき、私もお力になれたことが嬉しく、そのようなことが毎日の加工の励みになっております。


 

 


 
 
 

 

 

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